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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。住宅バブル崩壊が南カリフォルニアに与えた影響を調査したシリーズ記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。

2009年9月12日

ジョーダンが神になれない理由

日本ではあまり話題にならなかったようだが、元NBAのスーパースター、マイケル・ジョーダンバスケットボール殿堂入り表彰式が行われた。

ジョーダンとともに90年代のNBA全盛期を築いた、デービッド・ロビンソンとジョン・ストックトンに加え、1988年から現在までユタ・ジャズの監督を務めているジェリー・スローンと、ラトガース大学女子部のC・ビビアン・ストリンガー監督も殿堂入りし、まれにみる豪華な顔ぶれの表彰式ととなった。

しかし、やはり注目の的はジョーダン。史上最高のアスリートの一人として誉れが高いが、引退してからはどこかパッとしなかった。NBAチームの経営者となったが、その腕はイマイチ。そんなジョーダンが久々に晴れ舞台に立つということもあって、彼がどのように自分の競技人生を振り返るのか、多くのファンが興味津々だったに違いない。

ところが、そのスピーチの内容が物議を醸すこととなる。壇上で感極まって涙を流したジョーダンが口にしたのは、過去の対戦相手や指導者などに対する辛辣な言葉。いかに自分が負けず嫌いで、自分を見くびった人々を見返そうとしたのかを延々と語った







ストリンガーやスローンが胸を打つスピーチをした後だけに、その軽率なジョークが更に薄っぺらく聞こえてしまう。ジョーダンらしいと言ってしまえばそれまでだが、バスケットボールの神様とも呼ばれる人物にしてはあまりにチープな内容に、がっかりしたファンも多いはず。

彼が人並みはずれた競争心の持ち主で、史上最高の選手であることは、周知の事実である。だからこそ、名誉ある表彰式で、ジョーダンという人物がそれ以上の存在であることを証明して欲しかった。

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