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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞、オレンジカウンティ記者団協会の調査報道賞などを受賞。ジャーナリズムコンテストの審査員を務め、アメリカの大学生や高校生にライティングやジャーナリズムの指導も行う。

2009年11月12日

忘れられないラブストーリー

合衆国最高裁判所元判事サンドラ・デイ・オコナーの夫で、17年以上に渡ってアルツハイマー病と闘ってきたジョン・オコナー3世が亡くなった。

サンドラが女性として初の合衆国最高裁判所判事に指名された1981年、彼女についてワシントンに行くため、ジョンは勤めていた由緒ある法律事務所を辞めた。

記者に「彼女のサポート役に徹することについてどうお考えですか」と聞かれたジョンは、「サンドラの功績は私の存在を下げたりなんかしないよ。むしろ私を一人の人間として満たしてくれるんだ」と答えたという

そんなジョンとサンドラは、二人がスタンフォード大学のロースクールで論評の校正をしている時に出会った。一年後には、サンドラが子供の頃に暮らしていた牧場で結婚式を挙げ、やがて三人の子供をもうけた。ワシントンの社交界では、ダンス好きのカップルとして知られるようになる。

ところがジョンがアルツハイマーにかかり、病状が悪化したため、サンドラは2006年に判事を辞職し介護に専念する。徐々に記憶を失っていったジョンは、50年以上連れ添ってきたサンドラのこともついには忘れてしまい、別のアルツハイマー患者と恋に落ちてしまう。

家族はそのあまりに冷酷な現実にショックを受けるが、サンドラは夫の幸せのためならと、ジョンの恋愛を容認した。

夫の喜びが自分にとっての幸せ。これ以上の愛情があるだろうか。

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