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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞、オレンジカウンティ記者団協会の調査報道賞などを受賞。ジャーナリズムコンテストの審査員を務め、アメリカの大学生や高校生にライティングやジャーナリズムの指導も行う。

2009年11月24日

マウアー、満場一致でのMVPを逃す

アメリカンリーグのMVPに、ツインズのジョー・マウアー捕手が選ばれた。マウアーはイチローをしりぞけての2年連続首位打者を獲得しただけでなく、出塁率(.444)と長打率(.587)でもリーグ一位。このペースを保てれば、「史上最高のキャッチャー」と呼ばれる日も近いことだろう。

マウアーは投票権を持つ28人の記者中、27人の1位票を集めたが、なんとシアトルの(というよりもイチローの)番記者である小西慶三氏がタイガースのミゲル・カブレラ内野手に1位票を投じたことで、2002年のバリー・ボンズ以来となる満場一致でのMVPを逃すこととなった。これを受けて、アメリカのファンたちの間で、小西氏に対する批判の声が高まっている。

カブレラは今季スランプに苦しみながらも、それなりの成績を残したが、マウアーの打撃成績には到底及ばない。難しいキャッチャーの守備でも一流であるマウアーに対し、カブレラの一塁での守備はお世辞にも上手とは言えない。しかも彼はチームがプレイオフ争いをしていたシーズン終盤、飲酒をきっかけとした家庭内での暴力沙汰で警察に連行されていた。残念ながらカブレラが今季最高の選手であったという理由は見つからない。しかも全体2位、3位のマーク・テシェイラとデレク・ジーターを差し置いての一票である。

ただでさえ伝統的なデータや、選手の人気・評判を偏重していると批判される全米野球担当記者協会。今年のサイ・ヤング賞に、勝ち数では見劣りするロイヤルズのザック・グレインキー投手を選出してセイバーメトリシャンの支持を得ただけに、小西氏の不可解な投票は痛手であろう。これをきっかけに日本人記者の信頼が損なわれなければいいのだが。

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