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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞、オレンジカウンティ記者団協会の調査報道賞などを受賞。ジャーナリズムコンテストの審査員を務め、アメリカの大学生や高校生にライティングやジャーナリズムの指導も行う。

2010年1月29日

iPadついに発表!

予想通りアップルからタブレット型コンピューターが発表された。名称はiPad(何やら富士通との間に商標問題が起こりそうだが)。プレゼンテーションが終わった1時間後のグーグルトレンドでは、人気トピックの1位から6位までをApple関連のキーワードが独占していた。

Photo: Courtesy of Apple

期待はしていたので、速報を見て驚きはしなかった。しかし、紹介ビデオとスティーブ・ジョブズのプレゼンテーションを見ているうちに、やはり物欲を刺激された。一番安いモデルで499ドルというiPadは、米国では3月の終わりに発売となる(海外ではどうやら遅れそうだという情報もある)。

デザインやインターフェースの美しさはさすがはアップルといったところだが、単にiPodTouchを大きくしただけじゃないかという指摘もある。確かにiPadのOSは、iPhoneのOSをベースに作られている。

しかしiPadの存在価値はまさにそのディスプレイの大きさにある。このデバイスはタッチスクリーンでの操作を最大限に引き出す目的で作られたのだ。iPhoneでも指先を使った操作はできるが、電話という機能上、どうしてもサイズに制限が加わる。指先を使った操作は快適だが、iPhoneの小さいスクリーンでは、インターネットを閲覧したり、電子書籍を読んだりするのは疲れる。

iPadでは大きさという制限が取り払われ、タッチ操作をフルに生かすことができる。過去20年間で、コンピューターはマウスとキーボードを使って操作するという固定観念が定着してしまったが、iPadはそれを打ち破るものになりそうだ。

これまでにもタッチスクリーンを使ったタブレット型パソコンは存在したが、タッチ操作を生かすソフトが存在しなかった。アップルはハードとソフトを両方開発できる強みを生かして、iPadと一緒にいくつかの専用アプリケーションを開発した。そして何よりiPhoneを通じて成長したApp Storeという基盤は大きい。サードパーティーによるアプリケーション開発はiPadの可能性を無限に広げてくれる。

ニューヨークタイムズ紙がプレゼンテーションに登場し、独自のアプリケーションを紹介した。まるで新聞を読む感覚で、インターネットのニュースがチェックできるようになっている。タブレット型コンピュータの普及が進めば、これまで以上にテレビ、新聞、ラジオというメディアの垣根がなくなり、メディアのあり方も変わってくるに違いない。

果たしてiPodとiTunes Storeが組み合わさって音楽業界が変わったように、iPadと同時に発表されたiBooksというビジネスモデルが出版業界を変えるのであろうか。これからの動向に注目したい。

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