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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞、オレンジカウンティ記者団協会の調査報道賞などを受賞。ジャーナリズムコンテストの審査員を務め、アメリカの大学生や高校生にライティングやジャーナリズムの指導も行う。

2010年2月11日

現実のHERO

初めて一人で裁判所に行った。目的は検察官へのあいさつ回り。判事や陪審員は進行中の裁判について話すことはできないので、検察官や弁護士は貴重な情報源である。

検察官という人種と話すのは、これまた初めてのことで(運よくまだ逮捕の経験はない)、キムタク主演の『HERO』くらいしかイメージにない。忙しいカタブツの集まりだと勝手に思い込んでいたため、会うまではちょっと緊張していた。

しかし裁判所の一角にある地方検事のオフィスに入ると、そこは『HERO』に出てくる東京地検とは似ても似つかない明るい部屋。受付の女性たちも公務員のはずなのに愛想がいいではないか。

昨日、裁判所の廊下で偶然会って、案内を引き受けてくれた検事補佐長のゲーリーが、笑顔で出迎えてくれた。ビクタービルの裁判所では結構な数の検察官や事務官が働いていて、全員のオフィスを回ったが、とても一度では名前と顔を覚えきれない。みんながみんな親切なので、こりゃ試されてるのかなとすら思ってしまった。地域に新聞社が一つしかなく、裁判所に常駐する記者はボク一人だというのも、理由の一つかもしれない。

編集長のドン曰く、彼らは家族のように仲間意識が強いという。確かに、こんな職場で働きたいと思うくらい和やかな雰囲気である。中にはボクと同い年くらいの美人検察官もいて、正直うらやましい。毎日、辛抱強く通い続けて、いつか彼・彼女らの信頼を勝ち取りたい。

あいさつ回りやゲーリーとの会話を通して、裁判所担当の記者に必要なのは、法律の知識よりも、裁判システムを理解することだと感じた。ほんと、勉強することだらけである。

週末は『HERO』と『Law & Order』でも見て過ごすかな。

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