自己紹介

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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。住宅バブル崩壊が南カリフォルニアに与えた影響を調査したシリーズ記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。

2010年12月2日

ペンは剣よりも強し

この一年間に自分が取り上げたテーマで、最も世間に影響を与えたのは、このブログにも書いた親子の心中自殺事件に間違いない。Facebookで自殺をほのめかしていた父親への接触禁止命令を求めていた母親を嘘つきだと言い、申し立てを拒否した判事に、地元のみならず、全米から非難の声があがった。結果、その判事は数ヵ月後の選挙において大差で敗北。いよいよ、今日が最後の勤務となる。

引退を間近に控えた彼にコメントをもらおうとしたが、「マスコミには話したくない」と断られてしまった。選挙前には、独占インタビューを得ることができたが、敗北がトラウマとなって、メディアに対して過剰反応を示すようになった。新聞やラジオの報道がきっかけで、人間不信に陥ってしまったようにも思う。

この事件を通じて、いかにジャーナリストとしての自分に、影響力と責任があるかを思い知った。ジャーナリストは、権力の監視役であるが、一歩間違えれば、自らが権力を濫用することもありうる。ペンは剣よりも強いからこそ、使う人には一層の謙虚さと高潔さが求められるのだ。

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