自己紹介

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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞、オレンジカウンティ記者団協会の調査報道賞などを受賞。ジャーナリズムコンテストの審査員を務め、アメリカの大学生や高校生にライティングやジャーナリズムの指導も行う。

2010年1月31日

本の匂いフェチ

前回の投稿に載せた以下の動画。最後のシーンで、質問者の女性が恥ずかしそうに、学生時代に教科書の匂いを嗅ぐのが好きだったと告白している。

そんなことするのは自分くらいかと思っていただけに、衝撃を受けて、この女性に恋しそうになった。












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2010年1月30日

iPadのある生活を予想してみた

前回は、iPadが大きな画面とタッチ操作を利用して、新しいライフスタイルを提供するのではないかということを書いた。

それではタブレット型コンピューターの普及で、具体的にボクたちの生活がどのように変わるのか、ちょっと予想してみよう。

その1:ビジネス
ノートパソコンやスマートフォンの普及で、ビジネスの世界では急激にペーパーレス化が進んでいる。資料をEメールで送り、グーグルカレンダーでスケジュールを管理するのは当たり前のこと。

しかし、鞄の中から、紙の書類が一切なくなったかと聞かれれば答えはノーであろう。紙には紙の良さがあるからだ。立った状態での商談や説明にはノートパソコンは使えないし、もらった書類にちょっとしたメモを加えるには手書が楽だ。スケジュールもグーグルカレンダーに入力はしても、パッと取り出してみるにはやっぱり手帳が便利。スマートフォンも悪くないが、本格的な文書には画面が小さすぎる。

タブレットなら、一台でそうした不満を解決し、鞄の中をすっきりさせてくれる

商談の際には、座った状態だろうが立った状態だろうが、鞄の中からサッとiPadを取り出してすぐに資料を見始められる。相手もiPadを持っていれば、必要な書類をその場ですぐにメールで送信したり、専用のアプリケーションで無線経由でデータのやりとりが可能。相手の話を聞きながら、書類上に手書きでメモをとることもできる。iPadをプロジェクターにつなげるようになれば、パワーポイントを使ってプレゼンをしながら、OHPのように手書きのメモを加えられる。

iPadのスケジュール帳は、iPhoneよりも画面が大きくなったことで、予定を見渡しやすくなり、更にはiPhoneと変わらない起動の速さを実現している。手書き入力のできる日記アプリも充実してくるだろう。

通勤途中や空いた時間にネットをチェックするのはもちろんのこと、新聞、雑誌や本をiBooksで購入して読んだり、映画を見たりすることもできる(あくまで日本の出版業界が電子化に積極的であることが前提だが)。iPadが普及して困るのは、大きい鞄の売れなくなる人たちかもしれない。

その2:教育現場
ビジネスと同じ理由で、小学生たちはランドセルがいらなくなる。アメリカの大学生などは、一冊で一キロはあるであろう分厚い教科書を、何冊もリュックに背負って広いキャンパスを移動していたのが、iPad一台(というより一枚)ですんでしまう。アメリカの教科書会社は既にiBooksへの商品提供へ動き出している














教師たちは従来の文字情報に加えて、動画や音声を埋め込んだ教科書や資料を配信したり、タッチ操作を利用したインタラクティブな学習用アプリケーションを開発するようになるだろう。アメリカの大学では既にほとんどの授業資料をインターネットでダウンロードできるようになっているが、iPadはパソコンやスマートフォンに比べて閲覧性が優れているので、紙に印刷する生徒は激減するに違いない。授業中のメモはiPadに手書きでとれる。

その3:書籍
電子化によって印刷代をコストカットできるため、本が安く買えるようになるのはKindleで証明済み。著作権の切れた古典はほぼ無料でダウンロードできる。

駆け出し作家の立場から見れば、出版社を通さないでiBooksで自由に本を販売できるようになれば、安く(もしくは無料で)本を配布して多くの人に作品を読んでもらえる。誰でも本を出版できる時代になるということだ。作家は出版コストの削減で、これまで以上の比率で印税が得られるかもしれない。

その4:新聞・雑誌
以前も書いたが、iPadは出版業界だけでなく、ジャーナリズムの危機をも救ってくれるのではないかと期待している。

iPadなら、各メディア会社が自社製アプリケーションを開発して、インターネットと紙メディアの両方の良さを組み合わせたニュース提供が可能である。課金や広告のオプションも広がる。

iPadの普及で、マルチメディアを駆使した情報がいつどこでも入ってくる生活が実現すれば、新聞、雑誌、本、テレビ、ラジオといった分類自体が時代遅れと言われるようになるのかもしれない。

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2010年1月29日

iPadついに発表!

予想通りアップルからタブレット型コンピューターが発表された。名称はiPad(何やら富士通との間に商標問題が起こりそうだが)。プレゼンテーションが終わった1時間後のグーグルトレンドでは、人気トピックの1位から6位までをApple関連のキーワードが独占していた。

Photo: Courtesy of Apple

期待はしていたので、速報を見て驚きはしなかった。しかし、紹介ビデオとスティーブ・ジョブズのプレゼンテーションを見ているうちに、やはり物欲を刺激された。一番安いモデルで499ドルというiPadは、米国では3月の終わりに発売となる(海外ではどうやら遅れそうだという情報もある)。

デザインやインターフェースの美しさはさすがはアップルといったところだが、単にiPodTouchを大きくしただけじゃないかという指摘もある。確かにiPadのOSは、iPhoneのOSをベースに作られている。

しかしiPadの存在価値はまさにそのディスプレイの大きさにある。このデバイスはタッチスクリーンでの操作を最大限に引き出す目的で作られたのだ。iPhoneでも指先を使った操作はできるが、電話という機能上、どうしてもサイズに制限が加わる。指先を使った操作は快適だが、iPhoneの小さいスクリーンでは、インターネットを閲覧したり、電子書籍を読んだりするのは疲れる。

iPadでは大きさという制限が取り払われ、タッチ操作をフルに生かすことができる。過去20年間で、コンピューターはマウスとキーボードを使って操作するという固定観念が定着してしまったが、iPadはそれを打ち破るものになりそうだ。

これまでにもタッチスクリーンを使ったタブレット型パソコンは存在したが、タッチ操作を生かすソフトが存在しなかった。アップルはハードとソフトを両方開発できる強みを生かして、iPadと一緒にいくつかの専用アプリケーションを開発した。そして何よりiPhoneを通じて成長したApp Storeという基盤は大きい。サードパーティーによるアプリケーション開発はiPadの可能性を無限に広げてくれる。

ニューヨークタイムズ紙がプレゼンテーションに登場し、独自のアプリケーションを紹介した。まるで新聞を読む感覚で、インターネットのニュースがチェックできるようになっている。タブレット型コンピュータの普及が進めば、これまで以上にテレビ、新聞、ラジオというメディアの垣根がなくなり、メディアのあり方も変わってくるに違いない。

果たしてiPodとiTunes Storeが組み合わさって音楽業界が変わったように、iPadと同時に発表されたiBooksというビジネスモデルが出版業界を変えるのであろうか。これからの動向に注目したい。

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2010年1月27日

ジョブズとオバマの豪華ラインナップ

アップル主催のスペシャルイベントがあと数時間ほどで始まる。

以前このブログにも書いたタブレット型デバイスの発表が予想され、関係者やマスコミをにぎわせている。果たして出版業界にとって運命の一日となるのか。スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションには刺激を受けっぱなしだが、職業柄、今回はこれまで以上に楽しみだ。

アップルの新製品と一緒に明日の見出しを飾るであろうニュースが、オバマ大統領にとって初となる一般教書演説。大手ネットワークが全米に生中継するこのスピーチでは、大統領が議会の前で国の現状と主要課題について見解を述べる。

大きな期待を背負って一年前に就任したオバマ大統領だが、ここにきて国民の支持率に陰りが見え始めている。

景気刺激策として7870億ドルをつぎこんだが、失業率は10パーセントにまで上がってしまい、一般市民は景気回復の実感を得られずにいる。大規模な医療保険制度改革は、民主党と共和党の対立で思うように進まない。

加えて環境問題やアフガニスタンへの軍人の増員など、いっぺんに色々な問題に手をつけて、全てが中途半端だとの印象が国民の不満を高めている。保守陣営に歩み寄ろうとする姿勢が裏目に出たとも批判されている。

今夜の一般教書演説は、今国民が最も望んでいる景気回復に焦点を当てた内容になると思われる。ジョブズにとっては華やかしい一日だが、オバマ大統領には荷の重い一日となりそうだ。

ところで、今年の一般教書演説は2月2日に延期されるとの情報が流れたが、その日は人気テレビ番組「ロスト」の最終シーズンの第一エピソードが放送されるため、インターネット上でファンが憤慨。ホワイトハウスはそれを受けて、大統領が「ロスト」の放送中に演説することはないと、記者会見で保証することとなった。

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2010年1月26日

In-N-Outなくしてカリフォルニアは語れない

今やカリフォルニア名物ともなったIn-N-Out Burger(インネンアウト・バーガー)。



1948年創業のこのチェーンは、ハンバーガー、フライドポテト(英語ではFrench Fries)、シェイクだけというシンプルなメニューながら、味とサービスに徹底してこだわり、一般人から有名人まで幅広い層にカルト的人気を誇る

現在240ほどあるという店舗は、フランチャイズ化せずに全て直営することで品質を保っている。ハンバーガーの作り置きや冷凍保存は一切せず、お客の注文を受けてから作られる。店には冷凍庫や電子レンジは置いていない。実際、ジャガイモからフライドポテトが作られる様子を、店内で何度か目にしたことがある。

それでいて、値段はハンバーガーとポテト、ドリンクを頼んでも500円程度(単品のみでセット価格はない)。

ファーストフードのようでありながら、ファーストフードの常識を覆している店なのだ。

ボクも数年前に初めて食べた時、ちょっとした衝撃を受けた。他のファーストフード店に比べて重すぎず、しかも飽きない味。カラッと揚げられているポテトも癖になる。味にうるさい日本人を連れて行っても、大抵気に入ってもらえる。



会社の方針で難しいかもしれないが、もしIn-N-Outが東京にオープンするようなことになれば、クリスピークリームとは比べ物にならないくらいのブームになるだろう。

西海岸に来る機会がある人は(カリフォルニア州だけでなく、ネバダ州、アリゾナ州、ユタ州にも店舗を展開している)、下のような看板を見かけたら、立ち寄ってみてほしい。



オマケ:実はIn-N-Outには、メニューには表示されていない商品もある。パティとチーズが三枚、もしくは四枚重ねになっている3x3と4x4(スリー・バイ・スリーとフォー・バイ・フォー)や、マスタードをパティと一緒に炒めたアニマルスタイルなど。

ボクのお気に入りは4x4。

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2010年1月24日

インターネットで快適に文章を読む方法

オンラインで文章を読むのに(名づけて「オン読」)お勧めのサイトを紹介しよう。

USA TodayやNew York Timesなどの英語サイトでは惜しみなく記事の全文が公開されているが、広告やリンクなど不要な情報も目に入ってきて、本文に集中しづらい。

だがReadabilityを使えば、本文だけが読みやすく表示される。なんともシンプルな機能だが、英語学習に役立つこと間違いなし。もちろん日本語のサイトでも使える。


こんなサイトが、、、



こんなにシンプルに!

設定は簡単。ホームページに行き、下記のアイコンを右クリックして、「お気に入り(ブックマーク)に登録」を選ぶ。ツールバーに加えておくと便利だ。



あとは読みたい記事を開いた状態で、登録したリンクをクリックすればよい。

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2010年1月21日

砂漠の雨季

今週に入って既に3つの嵐が南カリフォルニアを直撃し、交通や住民の生活を麻痺させている。



地中海性気候のロサンゼルスでは、夏に雨が全く降らない分、冬に雨季がやってくるが、これだけ集中的に降るのは珍しい。昨日はめったに発生しない竜巻の警報さえ出た。

ビクタービルでも、数日前から雨と雪が降ったりやんだりを繰り返している。今週一週間で、一年の平均降水量の3分の2が降るという予測が報じられた。

この砂漠地域は、雨や雪に備えたインフラが全く整っていないため、ちょっとした天候の乱れでも混乱が起こってしまう。近くの湖のダムが決壊したり、洪水になったりと記者は大忙しである。

近くのゴルフ場。普段は枯渇している排水路が氾濫状態。




夕方に振り出した雪の影響で15号線が通行止めになってしまったため、ロサンゼルスから通勤している同僚たちの中には、会社やホテルに泊まることになった者も。

不謹慎なボクは、明日からの休みを利用して、パウダースノーでスキーができるのが楽しみでしょうがない。

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2010年1月20日

iPhoneで付箋を活用

タスク管理にPocket Informantを使っていると紹介したが、ちょっとした用事には起動や入力が面倒だと感じることもある。

これまではポストイットになぐり書きして、パソコンのモニターなどの見やすい場所に貼っておき、作業が終わったら捨てていた。

それをiPhoneで実現できるアプリケーションがStick It。好みのバックグラウンドを選んで、ただ付箋を貼り付けていくというシンプルさがいい。起動が素早く、Add Quick Notesをクリックすれば、すぐに入力を始められる。付箋の色や形も何種類か用意されていて、絵文字にも対応。

買い物リストや気づいたことをパッとメモして、タスクが完了したらパッと消去。単なるリストよりもやるべきことを形や空間としてイメージしやすい。付箋一覧をiPhoneの壁紙に設定することができるので、ソフトを起動しないで内容を確認できるのも魅力である。



Stick It - Sticky Notes for iPhoneiTunes StoreでStick Itを確認するには左のアイコンをクリック

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2010年1月18日

しつけをせんか、しつけを!

地元の住宅街で、三歳児がペットのピットブルに噛まれ死亡したというニュースが、うちの新聞の一面で報じられた。

最後は警官によって射殺されたというこの犬は、男の子の喉に噛みつき、飼い主の言うことを全く聞かずに消防士にも襲いかかった。

AP通信でも流れたこの話を聞いて、とても他人事とは思えなかった。

ボクの近所には犬を飼っている人が多い。あまり裕福な人は住んでおらず、ペットはあまり訓練されていない。家の前を人が横切るたびに犬が庭の中でフェンスに沿って走り、吠えまくる。ペットというよりは番犬である。

先日、運動がてら自転車で近所を散策していた時のこと。通過するマラソン選手に沿道から送られる声援のように、犬吠が聞こえてくる。ほとんどの家はフェンスがあって、犬は出られないようになっているが、運悪くある一軒のゲートが開いていた。

すると中から犬がとんでもない勢いで飛び出してきた。しかも、でかい。モハビ砂漠で目撃されるピュ-マでさえ真っ向勝負はいどまないだろう。


ピューマ。またの名をクーガー、マウンテンライオン、パンサー。


ロードバイクなので本気で漕げば振り切れたかもしれないが、運悪く上り坂。

実は小学生の頃に、犬から逃げようとして背中をかまれた苦い経験があるので、逃走行為が逆効果なのは身を持って知っている。

そこで諦めて自転車から降り、デカ犬の方に向き直って、作り笑顔で迎えた。日本では犬を飼っていたので、どう扱えばいいのかある程度は分かっているつもり。

まずは自分の匂いをかがせて、敵対心を取り除く。相手が手を舐めてきたのでボクもなでてやった。見た目によらずいいやつ。まるで絡んできた不良と仲良くなったお調子者のように手を振って別れの挨拶をし、恐る恐るその場を去った。

この間も、女子中学生が下校中にピットブルと格闘して怪我を負ったという事件があった。そうでなくても歩行者や自転車への配慮が欠けるビクタービル。住宅街を安全に散歩もできないようじゃ困ったものだ。

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2010年1月15日

スキーよ、かつての栄光いまいずこ

山道に耐え切れなくなった愛車が悲鳴をあげて、エンジン警告灯が点灯したものの、家からおよそ50分で何とか目的のマウンテンハイ・スキーリゾート(Mountain High Ski Resort)へ到着。

実に大学以来、7,8年ぶりのスキーである。

スキー場はロサンゼルス郊外から近いこともあって、平日なのにそれなりに混雑していた。若いスノーボーダーばかりで、スキーヤーは完全にマイノリティー。おそらく全体の5パーセントに満たなかったのでは?

スノーボーダーの男の子たちとリフトに乗り合わせたが、話が全く合わない。彼らの会話の半分がdudeとfxxcking awesomeで占められていた。「やばくねー」を連発する日本人といい、若者の語彙力が乏しいのは世界共通。しまいにはリフトからペットボトルを投げ捨てるという暴挙に出たため、さすがに堪忍袋の緒が切れた。

ゲレンデのあちこちには、パイプだかタバコだか知らないが、ガラクタのようなものがところどころ散らばっていて滑りにくいったらありゃしない。優雅で紳士な中年スキーヤーたちも、スキーの衰退を嘆いていることだろう。

ちなみにボクは久しぶりのスキー場の雰囲気に浮かれ、5時間滑り続けてリフトポイントを使い切った。周りのボーダーたちからは、「あいつ若いのにスキーなんかやって、しかも一人かよ。これだからオタクは」などと思われていたに違いない。





裾野に広がるのは、ボクの住むモハビ砂漠。


アメリカはスキー場でもやっぱりハンバーガー。



スキーにハンドルをつけたTrikkeという乗り物。マウンテンハイは、南カリフォルニアで2番目にTrikkeの使用を許可したスキー場。



結局日が暮れるまで滑った


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いざスキー場へ

これから近くの山へスキーに。写真はアパートから見えるスキー場。砂漠とのギャップがカリフォルニアらしい。


訂正:どうやら写真の雪山はスキー場とは関係ないらしい。

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2010年1月14日

アメリカにも存在する下積み時代

報道部への異動が決まってから一ヶ月近くが経つが、未だスポーツ部にとどまったままである。

ようやく新しいスポーツ編集長が決まったものの、後任のスポーツ記者を二人雇わなくてはならず、とても抜けられる状態ではない。しかも紙面レイアウトができる人材は限られているため、毎日デスクワークに追われている。一日も早く後任が決まってほしい。

薄給にも関わらず、スポーツ記者のポジションに対して全米から数十の応募があった。中には日刊紙でスポーツ編集長をしていたような人も応募していて、新聞不況の現実が伺い知れる。大学新聞で熱心に活動していた新卒(recent graduates)も多く、彼らはジャーナリズムに情熱を持ち、目標も高い。学生新聞は金銭問題を気にせず、ジャーナリズムの理想を追求できる素晴らしい環境である。

しかし、現実はそう甘くない。新卒記者が働き始めるうちのような小さい地方紙では、大学新聞で扱うような大きな スポーツイベントばかりを取材する余裕はない。プロや大学スポーツの取材というのは実は楽なもので、冷暖房の効いた記者席でのほほんと試合を見ながら、 チーム側から提供される詳細なデータを元に記事を書くことができる。そんな待遇に慣れてしまった新卒記者が、観客などほとんどいない高校サッカーの取材に行かされて、ギャップに苦しむということはよくあること(アメリカでのサッカーの注目度は低い)。

実力主義のアメリカと言えど、下積みは求められる。華やかなメジャーリーグやNBAとは程遠い地味なスポーツイベントを情熱を持って取材できるか。ベテラン記者が嫌がるようなデスクワークを進んでこなせるか。そこでの姿勢で真の情熱が確かめられる。

アメリカのある実業家が、本当に好きな仕事であれば、新米に任せるような雑用でも楽しんでやれるのだと著書で述べていた。メジャーリーグだろうが、リトル リーグだろうが、スポーツはドラマにあふれている。無名のアスリートたちから、共通項や特異性を導き出すところに、スポーツジャーナリズムの魅力があるのだと思う。

若くて野心のある同僚が入ってくるのが、今から楽しみでしょうがない。

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2010年1月12日

LAで人気のフローズンヨーグルト

ロサンゼルスを中心に、二年ほど前から、(Uggのブーツを履いているような)若い女性の間でフローズンヨーグルトがブームになっている(既に沈静化?)。

酸っぱさのある低脂肪フローズンヨーグルトを自分で好きなだけカップに入れ、好みのフルーツやトッピングをのっける。これでもかというくらいにでかくて甘いアメリカのアイスクリームに比べたら、ヘルシーに映るのだろう。

韓国発と言われるこのブームで、次々に登場した店同士で熾烈な争いが繰り広げられたという。

うちの近くにも、この町には似つかわしくないnubiというおしゃれなお店があり、ボクも女子中高生や子供連れに混じって、かわいくイチゴをのせたフローズンヨーグルトを食べている。

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2010年1月11日

匿名性が映し出す日本社会の闇

前回も引用させてもらった池田信夫氏は、日本語版ウィキペディアの質が低い原因として、日本のインターネットの匿名性を挙げている。

米国ではブログに加えてFacebookやmyspaceといったSNSも実名が当たり前だが、日本のブログは匿名がほとんどである。mixiも実名を公開している人は少なく、プロフィールを見ても曖昧な記述ばかり。自身の顔写真を掲載しているユーザーは皆無に等しい。

そもそも両国では、ブログに対する意識が異なる。日本人はブログというと、日記のようなものを想像するが、アメリカのブログは情報の発信手段。学者ビジネスリーダーが、講演で話したり本に書いたりするような専門的知識や意見を無料で提供している。芸能人が何を食べた、誰と会ったというようなブログが人気の上位を占める日本とは、インターネットに流れる情報の質に大きな差がある。

表面上は親切で礼儀正しい人々が、匿名になった途端、韓国・朝鮮人に対する差別的発言を書いたり、他人を見下したような表現を使っているのを考えると、同じ日本人として恥ずかしくなる。

言わずもがな、実名を公表するには責任がともなう(だからこそ信頼も得られる)。これでもいつも新聞に署名付きで記事を書いているので、このことはよく分 かっているつもりだ。誰かが気に入らない内容を書けば、電話や手紙だけでなく、実際に合って容赦なく罵倒されるし、嘘を書けば意図的かどうかは関係なく解 雇されることもある。

そうした責任を一切追わずに、匿名という傘に隠れて悪口を言うのは、日本のムラ社会を反映しているような気がして、胸糞が悪くなる。

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2010年1月9日

日本語版ウィキペディアの問題点

今やウィキペディア(Wikipedia)はちょっとした調べものから、執筆に渡るまでなくてはならない存在である。

高校時代にパソコン用の百科事典CD-ROMを買って、その情報量に驚いたが、今やその何百倍もの情報がタダで手に入る時代になった。しかも日々その量は増えている。

人文・社会科学や自然科学といった専門知識はもちろんのこと、犯罪事件やテレビ番組の各エピソードなど最新の話題までタイムリーにアップデートされる。特に英語版は知りたいことでウィキペディアに載っていないことの方が少ないのではないかと思うくらい充実している。ボクも取材に行く前に、ウィキペディアで基礎知識を得ることが多い。

しかし、英語版と日本語版のウィキペディアを比べてみると、日本語版の質が低いことに気づかされる。項目数の違いは、英語人口と日本語人口では比べ物にならないので仕方がない。だが情報の信頼性という点でも日本語版は大きく劣っている。

評論家の池田信夫氏も述べているが、日本語版には単に英語版のダイジェストを翻訳したものも多く、オリジナルのエントリーにはソースが不明の記述や、中傷・荒らし合戦の結果、内容がほとんど削除されてしまったものが見受けられる。

試しに英語版と日本語版の両方で「日本(Japan)」についてのエントリーを比べてみたが、日本語版の方が情報量が多いのに、脚注のソース数は148対 108と英語版が上回っていた。米国では新聞や雑誌、専門家が惜しみなくインターネット上に情報を公開するが、日本では未だ匿名の情報や企業広告ばかりが蔓延しているのが一つの要因だろう。出元の分からない情報ほど怖いものはない。

英語版も問題がないとは言わないが、議論の盛んな特定の分野を除いて、情報の信憑性は百科事典とあまり変わらないというのが、共通認識となってきている。ちなみに、ウィキペディアの信憑性についてのエントリーもある。

明らかな誤訳も多く、ボクも最近ではブログに日本語版エントリーへのリンクを貼るのをやめた。

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パンダエクスプレス ~米国と橋本をつなぐ架け橋~



アメリカで中華料理といえば、真っ先に思い浮かぶのはパンダエクスプレス(名前がサムライ寿司や、カウボーイバーガー並にステレオタイプを助長している)。マクドナルドとまではいかないものの、急成長して全米中に店舗を持つチェーンである。

カフェテリアスタイルで、チャーハンか麺をサイドメニューとして盛り付け、十数種類の肉メニューから二つ、三つを選べる。米国人が大好きなエッグロールももちろん用意されている。本格中華とは程遠く、こってりとしたソースでアメリカナイズされた味付け。飲んだ後に寄りたくなる店である。





そのパンダエクスプレスが日本にも店舗を展開したらしく、そのうちの一店はなんと故郷、橋本駅前のサティ内にあったという。評判は予想通り微妙。橋本に進出する多くの店と同じようにはかない運命をたどったらしい。それにしても他のロケーションが国際色豊かな神戸なのに(こちらもつぶれてしまったらしい)、どうしてもう片方が相模っぱらだったのかは大いに疑問である。

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2010年1月8日

アップルは出版業界、ジャーナリズムを救うのか

2010年1月27日は新時代の幕開けになるかもしれない。

アップル社のメディアイベントで、タブレット型デバイスが発表されると噂されているのだ。タッチ機能付きのカラースクリーンを搭載し、大型iPhoneのようなものだという。

あくまでこんなものになるだろうという予想だが。。。


これまでにも、他社からタブレット型パソコンは発売されてきたが、ニッチな存在にとどまっている。単なるタッチスクリーン付きのパソコンでしかなかったからだ。

しかし噂が本当であれば、アップルのタブレット(名前はiSlateだと言われている)は、クールな薄型パソコンに終わらず、我々の生活やいくつかの業界のあり方を大きく変える可能性を秘めている。アップルがこれまで、MacやiPod、iPhoneでイノベーションを起こしてきたように。

iSlateは携帯電話やパソコンに取って代わる存在ではなく、その間を埋めるものになるだろう。パソコンは机の前に座って情報を調べたり、入力したりするのには問題ない。しかし、バッグに忍ばせて外出先で気軽に取り出して読むという使い方には、現在のノートパソコンは(ネットブックも含めて)向いているとはいない。かさばる上に起動時間がかかるからだ。携帯電話でという人もいるが、画面が小さすぎて長文を読むのは厳しい。人々が新聞や本を手放せない理由はそこにある。

アマゾンが発売しているKindleはそのギャップに目をつけた製品。インターネットを介して書籍や新聞を配信し、「読む」という機能に的を絞った。パソコンとの接続やら起動時間など、煩わしさを一切排除したことがヒットにつながったと言える。

人々が新聞や本を読まなくなったというのは半分ウソで、活字離れが進む一方、インターネットの普及でこれまで以上にボクたちが文字情報に触れる機会は増えている。アマゾンによると、先日、初めて電子書籍の販売数が紙書籍の販売数を超えたという。Kindleの成功は出版業界の新たな可能性を切り開いたのである。

iSlateはKindleの発想を更に進化させ、文字情報にとどまらず、写真や動画、音声をも楽しむことができる総合マルチメディアビューワーになると思われる。情報提供側は、あらゆるメディアを組み合わせた情報パッケージを携帯回線を介して配信し、受け取る側はそれをいつでもどこでも雑誌をめくるような感覚で観る(聴く)ことができる。以下の動画のような、タッチスクリーンならではのレイアウトも生まれてくるだろう。

スポーツ雑誌がタブレットにやってきたら。。。


ジャーナリズムもこれによって大きく恩恵を受けるのではないかと期待される。新聞業界は現在、広告収入と購読者数の減少によって大打撃を受けている。しかしニュースの需要は高まるばかりなので、問題はいかに情報を収入に換えるかである。

iSlateが広まれば、新聞や雑誌に近い感覚で人々がニュースを購読できるようになり、課金方法も月ごとや日ごとだけでなく、記事ごとや細かい時間制限までオプションが広がる。タブレットならではの広告の形が見つかるかもしれない。もちろん新聞社の大きな負担となっている印刷代や材料費もかからない。

ウェブサイトのニュースは常に内容が更新されるため、週や日ごとにパッケージとなっている従来の新聞や雑誌に比べて、時間の文脈を把握しづらい。何月何日はどんな一日だったかと振り返る際、新聞一面のレイアウトを見れば、すぐにイメージすることができるが、インターネット検索ではそれは難しい。その点、iSlateに配信される情報は、時間単位でアーカイブできる上、検索も容易だ。

ニューヨークタイムズ紙が既にiSlateに合わせたビジネスモデルを考えているとも報じられているし、一人のジャーナリストとして、1月27日の発表からは目が離せない。

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2010年1月6日

メーガンの法律

よく近所で顔を合わせている人が、実は元犯罪者だったらなんて考えたことはあるだろうか。

米国では、性犯罪者の個人情報公開を義務付ける法律が、連邦・州レベルで制定されている。州ごとに内容は異なるものの、性犯罪で有罪になった者は、刑期を終えた後も身元情報を登録し続けなくてはならない。名前、顔写真、住所、犯罪の内容や人種などがインターネットや様々なメディアを通して公開される。性犯罪者が転入する際に、周辺住民を集めて説明を行うコミュニティもある。

今朝、うちの新聞の一面に載っていた情報

これらの法律は、制定のきっかけとなった事件の被害者の名前をとって、俗に「メーガンの法律(Megan's Law)」と呼ばれている。再犯率の高い性犯罪から子供たちを守るというのが主な目的だが、その有効性や人権擁護の観点から賛否両論の声があがっている。

カリフォルニア州司法長官局のホームページでは、「メーガンの法律」に基づいて情報公開がされており、性犯罪者の居場所が簡単に調べられる(しかも日本語で)。ボクのアパートの周りでも、一マイル範囲内に16人の性犯罪者が暮らしていることが分かった。

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2010年1月5日

2010年はこの手帳

最近、日本は手帳がブームのようだ。米国人は日本人ほど普段使うアイテムにこだわらないため、StaplesやOffice Depotといったオフィス用品量販店で適当に選んだもので済ませることが多い。細かい使用感やデザインよりも、「使えればいい」ということなのだ。

ボクは学部生時代から、紙の手帳を愛用してきたが、昨年iPhone3GSを購入して、ついにデジタルに移行した。iPhoneのApp Storeには、いくつものスケジュール管理用アプリケーションが売られているが、なかなか自分の用途にピッタリのものはない。ボクは仕事柄、一日に何件もミーティングや商談が入っているわけじゃないので、分刻みの予定表なんかは不要。進行中の取材や記事の締め切りを空間上で見渡すことの方が大切である。あとは月々の家賃や電気代・ガスの支払いを管理する程度。

条件としては、月間カレンダーが見やすくて(iPhoneのカレンダーは、いちいち日付をクリックしなくては内容を見ることができない)、ToDo機能がついていることだが、この二つを搭載するアプリは少ない。だから初めはカレンダーとToDoで別々のソフトを使っていたが、いちいち起動しなおすのはやはり面倒であった。

そして昨年末にようやく見つけたのが、Pocket Informant


Courtesy of WebIS



Courtesy of WebIS


Pocket Informant (Calendar, Todos, GTD, Franklin Covey)Pocket InformantをApp Storeで開くにはアイコンをクリック

このアプリは値段はちょっと高いが、高機能なスケジュールとToDoの管理がいっぺんに行える。時間の細かく決まった予定と、優先順位のある作業を別々に入力するが、カレンダーにはその両方が表示される。Today(今日の予定)タブを開くと、その日にやらねばならないことが一目で分かるのもいい。更にカレンダーはGoogleカレンダー、ToDoはToodledoとそれぞれ同期できるので、パソコンとの連携やバックアップも心配ない。

時にアナログ手帳が恋しくなる時もあるが、iPhone一台で済んでしまう便利さには代えられない。

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2010年1月4日

New Year's resolution

新年といえば「抱負」。英語では"resolution"と言う。

お正月に目標を立てるのは、日本もアメリカも一緒のようで、「痩せる」、「お金を貯める」、「タバコや酒を控える」、「日記をつける」など、人気の抱負も似通っている。「借金から抜け出す」や「ボランティアに精を出す」といった、いかにも米国らしい目標もある。

もちろん、抱負を達成できる人よりも挫折する人のほうが圧倒的に多いことも万国共通。ある調査では、成功率は12パーセントという結果がでている。

ボクは過去の反省から、新年に抱負を立てることはやめた。飽きっぽい性格ゆえ、一年続けて何かをしたためしがない。そもそもお正月にならなきゃ決心できないという甘い考えがよくない。何かをやり遂げられる人というのは、きっと思い立った時に始められる強靭な意志の持ち主なのだろう。

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2010年1月3日

ローズパレード動画



サンガブリエルで園芸店を経営する石原さん夫妻のおかげで、アメリカにいながら日本のような大晦日、元旦を満喫。しかも開始直前に行ったにも関わらず、最高の眺めでローズパレードを楽しむことができた。

三郎さん、良子さん、本当にありがとうございました!



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2010年1月2日

ローズパレード

日本の新年と言えばお雑煮。そのお雑煮を朝食にいただきながら、テレビでアメリカ新年の名物、ローズパレードをチェック。

ローズパレードは、1890年からロス郊外パサデナで毎年一月一日に行われていて、世界中に中継される。カリフォルニアの冬でも温暖な気候をアピールするために始まったこのパレードは、その名の通り花がふんだんに使われ色鮮やかな装飾がなされている。

ローズパレードのもう一つの目玉は、パレードの後に開催されるローズボウル。大学フットボールの由緒ある伝統の一戦である。今年はオレゴン大とオハイオ州立大が対決。それぞれの地元ファンがロサンゼルスに集結し、昨晩のカウントダウンにも、チームの応援グッズを身をまとった人がたくさんいた。

テレビで見ているだけじゃ勿体ないので、実物のパレードを見にパサデナにやって来た。たった今上空を戦闘機が通過したが、不意をつかれて写真にはおさめられなかった。。。









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2010年1月1日

あと二時間

日本やニューヨークではめでたく新年を迎えたようだが、ここカリフォルニアではまだ数時間を残す。

日本に比べて、アメリカ人はお正月にそんなに思い入れがない。大晦日に働く人も多く、仕事後に友達同士で集まってカウントダウンパーティーをするというのが一般的。一月一日の祝日は二日酔いを治して、次の日に出勤する。

日本のように家族や親戚でまったりというのは、むしろ感謝祭やクリスマスが近い。

ボクはというと、連休をもらい、去年のラスベガスに引き続いて、ユニバーサルスタジオ前のシティーウォークでのカウントダウンイベントに来ている。ニューヨークのタイムズスクエアほどではないにせよ、不景気を感じさせない人だかりと盛り上がりである。今年は正月が週末と重なって連休というのが大きいのか。













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