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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞、オレンジカウンティ記者団協会の調査報道賞などを受賞。ジャーナリズムコンテストの審査員を務め、アメリカの大学生や高校生にライティングやジャーナリズムの指導も行う。

2011年1月25日

コールドケース殺人事件:26年を経て

ハイデザートにはコールドコースと呼ばれる未解決事件が多いと、前に担当の刑事さんが言っていた。今はすごい勢いで人口が増加しているけど、20年くらい前までは、だだっ広い砂漠にぽつんぽつんと人が住んでいる程度で、犯罪が起きても目撃者や証拠は少なかったからだと思う。

今朝は1985年に起きた殺人事件の裁判初日を取材。被害者は寝室のベッドで裸で横たわった状態で発見され、死んでから数日経っていたので、体は腐敗していた。公判中に映し出された生々しい現場写真では、誰だか分からないくらいに顔がめちゃくちゃになっていた。

ベッドには精子が残されていたけど、当時の技術じゃDNA解析はとても無理ってことで、逮捕にはつながらなかった。それが科学の進歩によって、精子と今の容疑者のDNAが一致することが、25年の月日を経てようやく明らかに。アメリカでは殺人事件に時効はないので、数年前に発足したサンバーナディーノ郡のコールドケース班が事件を再調査し始めた結果だった。

コールドケースは事件から長い時間が経過しているので、証言者の記憶が曖昧だったり、亡くなったりしていることも多い。犯行現場も今とは随分と様子が変わっているかもしれない。今回の事件じゃ、被告人と犯人をつなげるのはDNA解析結果と状況証拠だけ。陪審員はどんな判決を下すんだろうか。

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