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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。住宅バブル崩壊が南カリフォルニアに与えた影響を調査したシリーズ記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。

2011年1月29日

郡の中央裁判所へおでかけ

早起きして、サンバーナディーノ郡の中央裁判所で、連続BBガン発射事件の公判を取材してきた。

ハイデザートを含むサンバーナディーノ郡は、大陸部アメリカ合衆国で最も面積が広い。郡庁所在地のサンバーナディーノまでは、ビクタービルから車で峠を越えて片道50分くらいかかる。中央裁判所へは、地元と関係のある大きな事件があると、たまに出かける。

サンバーナディーノ郡は、ロサンゼルスの近くや海岸沿いに住めない低所得者層がやってくるベッドタウン。それに合わせてギャングが引っ越してきたり、通りすがりの犯罪者たちが広大な砂漠に死体を棄てたりするんで、凶悪犯罪ニュースには事欠かない。

郡内には九つの地方裁判所があって、事件があると基本的には最寄の裁判所で扱われる。近くに人口の密集する中央裁判所は、普段ボクが通いつめるビクタービル裁判所の数倍はあるバカデカイ建物だけど、内装はやたらに古くてぼろい。サンバーナディーノの街の雰囲気といい、郡の金欠ぶりを猛アピールしている。

中央裁判所

今朝、取材したのは、郡内を走る高速道路で起きた連続BBガン発射事件。昨年、70台以上もの走行中の車の窓ガラスが割られた。数ヶ月経っても犯人が見つからないんで、カリフォルニア高速パトロール隊が業をにやして大捜索を行った。

覆面捜査官の目の前で、隣の車の後方ガラスを打ち抜いた犯人はその場で逮捕。ハイデザートで衛星放送の取り付け会社を経営する男性だった。しかも、奥さんが元うちの新聞社の社員。誰かに腹を立てての犯行という噂もあったけど、結局、動機は分からず。

司法取引がまとまったんで、今朝は刑の宣告が行われた。被告人の家族が約100万円の賠償金を支払ったのが確認された後、判事が懲役6年を言い渡した。被告人家族はノーコメントだったけど、法廷に来ていた奥さんは離婚を考えているらしい。

ちなみに、車に戻ると、ワイパーに駐車違反キップがはさんであった。どこまでも腹の立つ行政である。

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