自己紹介

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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞、オレンジカウンティ記者団協会の調査報道賞などを受賞。ジャーナリズムコンテストの審査員を務め、アメリカの大学生や高校生にライティングやジャーナリズムの指導も行う。

2011年2月2日

小規模メディアの葛藤

オフィスの留守番電話に、記事への苦情と編集長からの怒りのメッセージをいただき、ちょっと気が滅入った。

記者の仕事に苦情はつきもの。そのほとんどは読者の誤解や偏見の混じった意見なんだけど、時々こっちのミスじゃないかと思わせるような指摘があると、慣れてきたはずの今でも考え込んじゃう。

ジャーナリストの第一の使命は真実を伝えること。信頼されるためには、とにかく情報を正しく伝える必要がある。当たり前のことなんだけど、これがとても難しい。その思いは、むしろ経験を積みにつれて強くなってきている。公文書やデータが揃っているならまだしも、又聞きの話や噂はもちろんのこと、たとえ当事者の発言であってもそれが事実だとは限らない。

うちのような小さい日刊新聞だと、各記者が一日に二つか三つ以上の記事を書かなくちゃならない。予算の削減で、事実チェックを専門に行う校正担当もいなくなり、記事の内容を細かくチェックする余裕なんて正直いってない。それでも毎日、新聞は発行される。

言いたくはないけど、こうした状況で、自分の記事に100パーセントの自信を持つのは難しい。

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