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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。住宅バブル崩壊が南カリフォルニアに与えた影響を調査したシリーズ記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。

2011年2月8日

警察・裁判担当は「人気」記者

裁判担当になって、人々の犯罪に対するの関心の高さを実感するようになった。うちの新聞のサイトで最も読まれる記事のほとんどが犯罪と裁判。おかげで警察担当のビアトリズとボクで、「人気」を二分している。

広報担当のいない裁判所はボクの独壇場。ほぼ全てがスクープ記事だから、よくAP通信に拾われてハイデザート以外の人にも読んでもらえる。

ボクの取材した最近のヒット記事。

・告発しない見返りに、逮捕した女性に性的行為を強要したと疑われる警官の裁判。検察の主張では、服を脱がせて上半身裸の写真を撮ったり、パトカーの中でオーラルセックスをさせたりしたという。弁護人いわく、結婚がうまくいってなくて寂しかったとのこと。 
・子どもが虐待されていたと疑われるギャング一家の予備審問。被害者の男の子(5歳)は、満足に食事や水を与えられなかったため、ガリガリの状態で発見された。発見されたときの写真では、体中に傷や火傷の痕が。 
警察の話だと、子どもはクローゼットの中で生活を強いられ、殴られるのは日常茶飯事だったらしい。ガレージに宙吊りの状態でベルトでめった打ちにされ、家にいる男性たちからレイプされたともいう。主犯の男は、日常的に奥さんに暴力をふるっていただけでなく、愛人や10人の子供たちとひとつ屋根の下に住んでいたというのだから、すさまじい家庭状況だ。 
・マリファナのパイプを2歳未満の男の子にくわえさせたカップル。知人がその様子をビデオに撮って、警察に提出したもんだから大騒ぎ。ビアトリズの書いた記事は、AP通信に拾われて、地元の新聞やテレビ局だけじゃなく、東海岸のワシントン・ポスト紙にすら掲載された。 
こういう事件は検察官にとっては大変だ。パイプに火がついていたわけでもなく、法律に照らし合わせると大した事件じゃないのに、おバカな親への世間の反応はすさまじい。普通に扱えば、刑が軽すぎると大バッシングを受けてしまう。酔って子どもにビールを飲ませようとする親など、世の中たくさんいる。

CNNのようなケーブルニュース局が、悲惨な事件をやたらにセンセーショナルに報道しているのを見て、以前は「一体、誰がこんなの見るんだ」とうんざりしていたけど、視聴者が興味あるんじゃしょうがない。うちの新聞もそうした読者に寄りかかって、何とかやっているんだから。

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1 件のコメント:

  1. あなたの投稿は本当に面白いです、私はそれを読んで愛し、あなた自身のアイデアを持っている。そのようなクールなブログをありがとう。
    jwh-122

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