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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。住宅バブル崩壊が南カリフォルニアに与えた影響を調査したシリーズ記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。

2011年6月13日

守るべき自由

ロータリークラブの友情交換プログラムでやってきた四人のアラブ人にインタビューした。彼らの目から見た、国際情勢、米国の姿を記事にするのが目的である。

参加者は皆、いかにも中東全土がテロの巣窟であるかのように報じる米メディアに不満を抱いていた。特にケーブルニュースは、事件の起きている場所にカメラを集中させ、センセーショナルに繰り返し映像を流す傾向にある。

また、エジプトの大手携帯電話会社で働く男性は、自社のモバイルサービスを利用する若者の手によって革命が起きたことを誇りに思っていると語った。

インタビューの最後に、ロータリーの代表者から、参加者の名前を伏せて記事を書いてくれないかと頼まれた。彼らの安全を守るためだという。うちの新聞を含め、アメリカのジャーナリズムでは原則、匿名の使用は許されない。上司と相談した結果、今回に限って名字を伏せるということで合意した。

ところが、記事を書き終わってから、参加者の一人から掲載を差し止めてほしいとのメールが来た。既にネット上に記事が掲載され、印刷も始まっているため、そんなことはできない。翌朝には、代表者からネットから記事を削除してほしいとの電話をもらった。どうやら参加者たちが、自国政府からの報復を恐れているらしい。ある女性は、不安によるストレスから吐いてしまったという。

結局、ボクの書いた記事をちゃんと読んだ参加者たちが、これなら大丈夫と判断したようで事態は収まった。

アメリカ人や日本人が当たり前の権利として享受する言論の自由だが、中東では自分の思っていることを表現することは危険の伴うことなのだという。実際にどれだけの弾圧があるかは別にして、市民に植え付けられた政府への「恐怖」が自由を奪っていることは間違いない。

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2 件のコメント:

  1. 言論の自由のある国でも、インターネットを介した匿名の嫌がらせに辟易している今日この頃だよ。俺は、んな卑怯者にゃあ負けねぇが、人によっては本当に参ってしまうと思う。こういうのも、何かを発信することの妨げになってるんじゃないかな。特に無用の争いを避けようとする日本では。

    ま、記者やってればそんなんばっかだろうけど・・・。えらいね笑

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  2. Rioには大変な時だよな。オレの記事もネットだと言われ放題だけど、自分のやった仕事に自信持つしかないなって思えるようになった。お互い、卑怯者には屈せず頑張ろう。

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