自己紹介

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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。住宅バブル崩壊が南カリフォルニアに与えた影響を調査したシリーズ記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。

2011年9月18日

熱い数学者

テネシー大学でルームメイトだった数学者の小林雅人さんが本を初出版された。


雅人さんとは、数ヶ月の共同生活で狭いベッドルームをシェアし、毎晩遅くまで文化論や教育論などを語り合った仲である。数学科の博士課程で学んでいた彼は、常に数学のことばかり考えていて、アイデアが浮かぶと、食事の途中でもペーパーナプキンに数式を書き出したり、パーティーを抜け出したりしていた。

英語力向上のため、ボクとは英語でしか話さないと決め、たとえ日本人の友達といる時でもボクとは英語で会話していた。朝は早起きをして、ボクがすすめた英語のテキストとCDを使って朗読。そして昼間は、カフェやオフィスにこもって数学の研究をしていた。

変わり者と言われようとも、ひたすら我が道を進み、何事にも情熱を持って取り組む姿勢には、ボクも刺激を受けずにはいられなかった。あの数ヶ月がボクに与えた影響は大きい。

著書のタイトルは、「あみだくじの数学」と一見分かりやすそうだが、読んでみると中身は思い切り専門的で、高校数学で落第しかけた自分には理解不能だった(なので一般の方にはおすすめできない)。数学の勉強方法を解説する章は、表現までが本人丸出しで思わず吹き出してしまった。

「勉強する時は、時間は短くてもいいから、集中しよう。"黄金の時間"を作ろう。勉強するためだけの時間。何人たりとも邪魔することは許されない。電話や宅急便や選挙カーの演説などはすべて"敵"だ。」(極端なところは全く変わっていない)

「数学の研究に必要なものは、まず自信。次いで集中力と持久力。本気で取り組むと、脳が汗をかくほど考える経験をすることになる。」(一日中、数学の勉強した後、にやつきながら、「脳が汗をかいた」とぶつぶつ言っていたのを思い出す)

東工大と埼玉大で講師をしながら研究を続けている雅人さんが、わざわざ米国に著書を送ってくれたことに感謝である。ボクも負けないように頑張りたい。


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