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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞、オレンジカウンティ記者団協会の調査報道賞などを受賞。ジャーナリズムコンテストの審査員を務め、アメリカの大学生や高校生にライティングやジャーナリズムの指導も行う。

2012年5月23日

アメリカで髪を切ろう

昼休みを使って、行きつけの店で散髪してきた。あまり治安のよくないストリップモールに入っている理容室で、一年以上前に8ドル(630円)という安さにひかれて入って以来、常連になっている。入ってくる男性客に、「Hello, handsome!(色男さん、いらっしゃい!)」といつも声をかける、フランス人のエリザベスという中年女性がオーナーだ。自分にだけ言ってくれているのかと勘違いして、気を良くしていた頃が懐かしい。ボクが行くたびに、やたらに日本人の気質を褒める一方、アメリカ人に対しては、怠け者だと厳しい意見を放つ。

治安が悪いので、表示されているより早く店がしまってしまう。
今日はなぜか、日本語の書かれた散髪ケープを使っていたエリザベス。

こっちに住んでいる若い日本人は、現地の理容室や美容院をほとんど利用しない。自分で切るか、上手な友だちに頼んだり、わざわざ日本人向けに商売をしている店に出向いたりする人が多い。アメリカ人は下手だと決めつける人もいるが、日本とアメリカで流行の髪型が違うといった方が正しいだろう。女性が髪型を気にするのは、両国ともさして変わらないが、日本人男性に比べると、アメリカ人男性は髪型に気を使わない。日本の空港に着いて、トイレの中で鏡を見ながら髪をいじっている男性を見ると、日本に帰ってきたという気持ちがこみ上げてくる。日本で流行している男性の髪型の多くは、こっちの主流文化では、なよなよしいと受け取られる。

郷に入れば郷に従えがモットーの自分は、こっちでも構わずそこらにある理容師を試してきた。エリザベスの人柄と親切さが気に入ってからは、1ヶ月に一回ほど通って、髪型はだいたい彼女におまかせしている。前回のスタイルが気に入ったので、今日はそれと同じにしてくれと頼んだら、彼女は忘れてしまったのか、思い切り短くされてしまった。まるで中学の野球部員である。途中で指摘しようかとも思ったが、「もうすぐ夏だし、いいや」と諦めた。髪のラインを丁寧に剃ってくれたのはいいが、土曜日のマッドランで顔が日焼けしていたので、剃られた部分だけが白くなっていて、まるでカツラをかぶっているかのように見える。これも愛嬌だ。

ただし、髪型を変えるたびに、「その髪型、好きだよ」と声をかけてくれる同僚のゲイのおじさんが、今回は「髪型変わったねえ」としか言わなかったので、少しだけ落ち込んだ。

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