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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞、オレンジカウンティ記者団協会の調査報道賞などを受賞。ジャーナリズムコンテストの審査員を務め、アメリカの大学生や高校生にライティングやジャーナリズムの指導も行う。

2015年9月14日

薄らぎゆく9・11

多くの日本人が、2011年3月11日に何をしていたかを覚えているように、アメリカ人にとってもそういう日があります。

日本軍による真珠湾攻撃。ケネディ大統領暗殺。そして、2001年の同時多発テロ。

テロ事件以降、9月11日はPatriot Day (愛国の日)に指定されています。星条旗は反旗の位置に下ろされ、世界貿易センターに第一機が突入した東海岸午前8時46分には、犠牲者のために黙祷が捧げられます。今年も、オレンジカウンティのあちこちで、被害者を弔い、救助に当たった消防士や警察官、対テロ戦争に従事した軍人を讃える集会が開かれました。

僕は、担当地域のランチョサンタマルガリータ市が催したセレモニーを取材。地元のボーイスカウトとその家族を中心に、数百人が街の公園に集まりました。

現役軍人や市長がスピーチをし、9・11や対テロ戦争の犠牲になった住民の名が読みあげられました。感極まって涙を流す参加者も。

そんな中、僕の印象に残ったのは、厳かな式の最中に聞こえてきた歓声。公園内にあるフットサル場で試合が行われていました。

9・11ほどの事件でも、時が経てば人々の記憶とともに薄らいでゆくものです。今の高校生や大学生には、14年前の事件を覚えていない者も多いはず。小・中学生などは生まれてすらいなかった。

現実はいずれ歴史になります。

それでも9・11のセレモニーに参加していると、空港のセキュリティーは緩く、大都市でもテロに怯えることがなかった時代を思い出します。あの日以前の世界があったことを再確認させてくれるのです。

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