自己紹介

自分の写真

在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。住宅バブル崩壊が南カリフォルニアに与えた影響を調査したシリーズ記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。

2015年10月24日

アメリカには自宅にハロウィン風ライド・アトラクションを作ってしまう強者がいます

スマートニュースを読んでいると、日本でハロウィン人気が高まっているんだなと感じます。ぼくが学生だった頃は、日本のハロウィンといえば、酔っ払った外国人が電車の中で騒いでるくらいのイメージだったのに。今では、大人たちの街中コスプレイベントとして定着してるみたいですね。

アメリカではハロウィンといえば、仮装をした子どもたちが近所の家を回ってキャンディーやチョコをもらうのが一般的。これをtrick or treat(「お菓子をくれないといたずらしちゃうよ」という意味)といいます。

家や庭をハロウィン風に飾る人も多く、さらに熱のある人は自宅をお化け屋敷に変えちゃいます。



(ミッションビエホの家を改造してできたお化け屋敷。)

でも上には上がいます。

昨日取材したラデラ・ランチに住むスコット・ディアヴァンゾさんは、自宅を改造して遊園地にあるようなライド・アトラクションを再現してしまいました。しかも全て手作り。


(ライドアトラクションのレビューサイトが作ったMystic Motelの紹介動画。ラデラ・ランチの住宅街で、ハロウィンになると稼動します。)

自分だけのライドが欲しいと言った遊園地好きの長男の夢を叶えようというのがきっかけ。三年前に始めました。材木や小道具を買い込み、スコットさんは当時9歳だった長男と二人で、見よう見まねでガレージと庭にライド用のレールを敷き始めます。

スコットさんが工作する姿など見たことがなかったという奥さんは、すぐに諦めるだろうと高をくくって黙認していたそうです。

ところが一年近くの製作期間と1万ドル(120万円)もの費用をかけて、ライドは完成。政府の秘密工場が爆発して、近くにあったモーテル客が異次元にとじこめられるという物語まで考え、Mystic Motel(不思議なモーテル)と名付けました。2013年のハロウィンに一般公開し、素人が作ったとは思えない出来に、地元民やマニアに口コミで広まりました。毎年改良を重ね、今年のライドはこれまでの二倍の長さになったそうです。



(Mystic Motelの製作過程が分かるスライドショー。)

小さな子供が6人いる家庭で、いつまでも玄関やガレージが使えないというのはさすがに奥さんが許さないらしく、ハロウィンが終わる度に撤去。その六ヶ月後にまた制作を始めます。スコットさんは、普段は小さなゲーム会社を経営する多忙な身。それでも子どもたちと夜中までMystic Motelを作るのが楽しみだそうです。

長男のアシュトン君にもインタビューしたのですが、11歳とは思えない受け答え。製作途中のライドをぼくに見せながら、ここはこうした方が更にリアルになるなどと、お父さんと意見交換していました。ちなみにアシュトン君の将来の夢は遊園地を経営すること。既にいいスタートを切っていますね。

あまりに人や車が来すぎるので、近所からの苦情もあるらしく、自宅に作るのは今年で最後にするそうです。

Mystic Motelは10月30日から11月2日まで、午後6時から9時まで営業(31日のみ5時から)。入場料は5ドル。収益の一部はチャリティーに寄付されます。

場所は下に貼り付けておきます。ここの通りは、他の家も海賊船や映画のセットを再現するなど、かなり凝ったハロウィンの飾り付けをしているので、ドライブするだけで楽しいですよ。




家の庭とガレージにライドを製作中です。ハロウィンに間に合わせるため、いつもこの時期は必死。
中庭に続く家の玄関は、足場もない状況。奥さんは普段の生活をするのも大変だと言います。それでも夫に好きなことを、とことんやらせてあげるのは素晴らしいですね。
今年からお化け屋敷に追加されるダイナーで、スコットさん(左)とアシュトン君。閉店になった実際のレストランから、テーブルや椅子をもらってきたそうです。
家の二階から見ると、ライドはこんな感じになっています。

このエントリーをはてなブックマークに追加

0 件のコメント:

コメントを投稿