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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞、オレンジカウンティ記者団協会の調査報道賞などを受賞。ジャーナリズムコンテストの審査員を務め、アメリカの大学生や高校生にライティングやジャーナリズムの指導も行う。

2015年10月27日

「20代は大いにブレなさい」というアメリカ

Netflixで「理想の彼氏」という映画を見ていて、ふと思いました。

バツイチのアラフォー女性が20代半ばのフリーターと恋に落ちるというラブコメで、映画としてはイマイチだったのですが、終わりに描かれていたシーンがいかにもアメリカらしい。ヒロインと別れた主人公の男性は、5年ほど世界を放浪して成長した姿で彼女と再会。まさに今時のアメリカの若者のイメージです。




大学を卒業した日本人とアメリカ人の20代を比べると、大きな違いがあります。

日本だと、新卒で企業に就職して、がむしゃらに働き、社会人として一人前になるための時期だというのが一般的な認識。「安定」した職につかなかったり、旅などしたりしていたら、フラフラしている奴だと白い目で見られるかもしれません。若い時でもブレるのは良しとされないのです。

それに対して、新卒という制度のないアメリカでは、20代というのは自分探しの時期。仕事や住む場所を1、2年で転々とし、色々なことにチャレンジする若者が多くいます。ミュージシャンや俳優になる夢を追いかけたり、海外に英語を教えに行ったりする人も。

自分に合わない、好きじゃないと思ったらスパッとやめて次のことに挑戦します。石の上にも3年などという考えはありません。ぼくの周りでも、最初に就職した会社に2年以上いるという友だちは、ほとんどいません。

高校の先生を辞めて新聞記者になった同僚。逆に記者を辞めて、検察官になるためロースクールに入った元同僚など様々。かくいうぼくも、大学院でスポーツ経営からジャーナリズムに転向しました。

家族やキャリアなど、失うものがないからこそ、大いにブレることができる。それによってやりたいことを見つけ、30代につなげていく。だから親もあまり口出ししないで、暖かく見守るのです。

日本でも転職する人、企業に縛られない働き方を求める人が増えています。10年後くらいには「理想の彼氏」の世界観が当たり前になっているのではないでしょうか。

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