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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞、オレンジカウンティ記者団協会の調査報道賞などを受賞。ジャーナリズムコンテストの審査員を務め、アメリカの大学生や高校生にライティングやジャーナリズムの指導も行う。

2016年8月15日

アメリカって妊婦さんやママに優しいんです

奥さんが妊娠9ヶ月目に突入しました。

大きなお腹で階段の上り下りすら辛いというのに、車を運転して職場に通い、フルタイムで仕事をこなしています。妊娠・出産本を読むと、アメリカではそれが当たり前になっているようで、この時期の女性の苦労がひしひしと伝わってきます。

ただ、そんな中でもなんとかやっていけるのは、こっちの人が妊婦さんにとても優しいから。



先日ビーチに行った時、たまたま車内を見てうちの奥さんが妊婦だと気付いたサーファーのおじさんが、何十台も空き待ちをしている駐車場で、自分の車を出してスペースを空けてくれました。

奥さんの会社では、同僚たちが、かがむのは大変だろうと、落ちたものをすぐに拾ってくれたり、重いものを持ってくれたりするそうです。

「むしろ元気なのに気を使われすぎて、日本人のメンタリティーだと、こっちが申し訳なくなってしまう」ほどとのこと。

一方、日本では、妊婦さんに舌打ちをしたり、泣く子どもの母親に対して白い目を向けたりする人がいるという悲しい話を耳にします。

一つ考えられるのは、日本の男性が出産や育児の大変さを理解していないということ。

今や60パーセントに上る共働き世帯でも家事や育児は女性が担当する場合が多いそうです。イクメンという言葉が流行ることからも、育児に参加する男性がいかに少ないかが分かります。

男性を長時間働かせる企業文化や、パートで働く女性が多いという状況はありますが、まだまだ「家のことは女がやるもの」という考えを持つ人も男女ともに多いのではないでしょうか。結果、家事や育児の負担が女性にかかってしまいがちです。

アメリカでは育児を夫婦で分担して行うのが当たり前。週末にショッピングセンターに行くと、一人でベビーカーを押す男性がいるのをよく目にします。日頃の奥さんの苦労をねぎらっているのでしょう(奥さんに離婚されるのを怖れる男性もいますが)。

ちゃんと子育てに参加しているからこそ、その大変さが分かって妊婦やママに優しくなれるのです。

日本でも、もっと多くの男性が家事・育児を分担するようになれば、前述のような悲しい対応はなくなるはず。男性が女性の立場から考えられる思いやりがある社会にならないと、「すべての女性が輝く社会づくり」というスローガンは絵に描いた餅のままです。

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