自己紹介

自分の写真

在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。住宅バブル崩壊が南カリフォルニアに与えた影響を調査したシリーズ記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。

2017年2月13日

新聞記者が教える、どんな会話にでもついていく方法

前回のエントリーで、英語で会話を弾ませるには共通の話題を持つことが大切だと書きました。今回は実際に私が使っている、幅広い知識をつけるための方法を紹介します。

地元のテレビ局ニュースはネタの宝庫

まずは毎日、少しでも良いので、英語でテレビニュースを見ましょう。できればCNNなどの全米局ではなく、地方局の朝か夜のニュースがオススメです。だいたいの地域で2から14くらいまでのチャンネルです。例えば、ロサンゼルス近辺ではKTLAKCAL9などがあります。

地方局のニュースは、知っている場所が出てくるので、興味が湧きやすいですし、道路状況やイベントなど普段の生活に役立つ情報も満載です。職場や近所の人との会話には、かたい政治・経済の話よりも、地元の学校で起きていることや、話題のスポットの方がネタとして適しています。

できればオレンジ・カウンティ・レジスターのような地方新聞を、と言いたいところですが、文字だけで情報を仕入れるのは大変な作業なので、まずは視覚と音声もあるテレビで大まかに世の中で何が起きているかを把握しましょう。毎日、見ていると、その地域の住民が何に関心を持っているかが見えてきますし、頻出用語を英語で覚えて発音できるようになります。

私の奥さんは、アメリカに来てからニュースをほぼ毎日見るようになり、現地の人が何に興味があるのか分かってきたと言います。「大統領選の流れが分かったし、人の話についていけるようになった」とのこと。

家にテレビがない人も、テレビ局のサイトに行けば無料で動画を見られます。我が家では、Apple TVのABC Newsアプリで全米版とローカル版のトップニュースを毎晩チェックしています。

スマートフォンを使ってスキマ時間を活用

ネットサーフィンが時間の無駄だというのは真っ赤な嘘。スマートフォンのおかげで、誰もが平等に世界中の情報にアクセスできるようになりました。


あらゆる疑問に瞬時に答えてくれる道具をみんなが常に携帯しているってすごいことですよね。つい20年くらい前までは、わからないことがあれば、百科事典で引くか、本屋や図書館に行って書籍や資料を探すか、専門家に問い合わせなければなりませんでした。それが今は数十秒で調べられる。とてつもない進歩です。

特に英語では、調べ方さえ知っていれば、信頼できる専門情報がネット上に無料で提供されています。私を含めてアメリカの記者は、今ではネットでほとんどの情報を仕入れています。

こんなに素晴らしい道具を使わない手はありません。教科書を買って机に向かって勉強するのは時代遅れです。

私は少しでも疑問が浮かんだら、即座にポケットからiPhoneを取り出してグーグルで検索します。多くの場合は英語版ウィキペディアで十分な答えが得られます。しかし、答えが見つかったらそれで終わりではなく、ウィキペディアで気になった事項があれば、リンクでどんどん飛んで構いません。そうやって調べることで様々なキーワードが頭の中で繋がるのです。

例えばスポーツバーに行ったら、テレビでフットボールの試合をやっていたとします。スコアを見るとUSCとOregonの試合。まずはUSCが何の略なのかを検索します。するとUSCがロサンゼルスにある私立南カリフォルニア大学(University of Southern California)だということが分かる。生徒数は4万2千人以上のマンモス校です。

スポーツチームのニックネームはトロージャンで、USC出身のアスリートはオリンピックで全米最多の計288個ものメダルを取っている(USCが国なら何と歴代12位とのこと)。著名な出身者のリストを見ると、クリント・イーストウッドや宇宙飛行士ニール・アームストロングに並んで、何と安倍晋三首相の名前が。一気に大学への親密感が湧きますし、近くに住んでいたら行ってみようという気になるかも。

ここからそういう有名人のウィキペディアページに飛んで経歴を読むのもよし、今度はオレゴン大学について調べるのもよし。テレビでフットボールの試合を観戦してみるのもよし。基礎知識があるのとないのでは、スポーツ観戦の楽しさも大きく変わります。

時間の許す限り自らの興味に身を任せてネットサーフィンしてみましょう。興味を持って読んだ情報は教科書に書いてあることよりもすんなり頭に入るものです。

誰かを待ったり、トイレに入ったりしている10分、15分のスキマ時間を情報収集に当てるだけで、会話のネタ量が大きく変わります。

位置情報は必ずチェック

私はいつも調べ物をするとき、地理情報をチェックするようにしています。私が地理好きということもありますが、会話をしているとお互いの出身地が決まって話題に上がります(日本人同士でもそうですよね)。その際に相手が住んでいる場所や生まれ育った場所について何か少しでも知っていると、相手との距離がグッと近くなる。

私が情報収集をしているときは、頭の中に地図を思い浮かべて、そこに情報を書き込んでいくようイメージしています。例えば、前出USCの情報を調べたら、グーグルマップで大学の位置を確認して、頭の中でそこに安倍首相の顔写真を貼り付ける。そうして出来上がった自分だけの情報マップが、人との会話でいきてきます。


以上、会話ネタを増やすコツを紹介しましたが、大切なのはやはり色々なことに興味を持つことです。スマホという最強の情報収集ツールを活かして「知る」ことを楽しみましょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加

0 件のコメント:

コメントを投稿