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在米ジャーナリスト。オレンジ・カウンティ・レジスター紙で地域行政や調査報道を担当。アメリカで数少ない日本育ちの報道記者として、他にも現地の司法や経済、スポーツなど幅広く取材。住宅バブル崩壊が南カリフォルニアに与えた影響を調査したシリーズ記事で、カリフォルニア新聞経営者協会の経済報道賞を受賞。

2017年2月14日

アメリカ人は日米首脳会談をどう見たのか

日本で大きな話題となった安倍首相とトランプ大統領の首脳会談。

週末に出演した日本のラジオのインタビューでも、この会談へのアメリカ側の反応について質問を受けました。私は会談を取材したわけではなく、外交の専門家でもないので、安倍首相の訪問が日米関係にもたらす影響について語ることはできません。

でも米メディアの報道や一般人の声を聞いて感じたのは、日本とアメリカの間にある温度差です。

おそらく多くの日本人は、この会談が今後の日米関係を示唆する重要なものだったと捉えているでしょう。トランプ大統領が、選挙中から貿易摩擦を理由に日本を名指しで批判していたので尚更です。日本のメディアでは、様々な評論家が会談の意義について分析しています。

米メディアも会談の様子を大きく取り上げましたが、それは日本との関係が重要だからというよりは、トランプ大統領の一挙一動に注目が集まっているからです。日米関係がどうなるかよりも、安倍首相とトランプ大統領のぎこちない握手の方が話題になっていたようにすら思います。そもそも何の具体案も出てこなかったですし。



今日一緒に食事をした30代前半の元スポーツ記者ネイサンに話を振ると、たまたま見たCNNで会談の映像が流れていたので、日本の首相が来たことは知っていると言いました。でも気になる話題ではなかったので、内容についてはほとんど知らないとのこと。

「日本のリーダーがゴルフ好きだってことは分かったよ。フロリダのリゾートでカジュアルな感じで二人が過ごしていたのが、ちょっと不思議だった」

おそらく道端で聞いても同じようなニュートラルな反応が大半でしょう。

少なくとも一般のアメリカ人にとっては、安倍首相の訪問は、イギリスのメイ首相やカナダのトルドー首相などとの一連会談の一つに過ぎません。

日本にとってアメリカは唯一無二の存在かもしれませんが、アメリカにとっては日本は数ある友好国の一つなのです。日本人がアメリカを理解する上で、そのギャップは事実として認識する必要があります。

安倍首相がトランプ大統領と仲睦まじそうにして、反トランプ派の日本への心証が悪化するのではないかとラジオインタビューで聞かれましたが、全く心配する必要はありません。少なくとも私の知り合いなどからは、安倍さんがトランプ大統領に付き合わされていると憐れみの声が上がっていました。

レジスターの政治記者マーティンはこう言います。「トランプは直接会った時はやたらフレンドリーだから、安倍首相が帰った後に日本に対してどう出るかの方が気になる」

トランプ大統領の今後の発言に注目です。

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